花粉症の治療法

舌下免疫療法含め、正しい利用法の知識を
学びましょう

2017年の花粉情報の更新は終了しました。

治療はいつから始めればいい?

花粉症の治療は早めの時期から開始するとよいといわれています。大体花粉の飛散日の2週間ぐらい前から薬を飲むと効果的です。

関東地方では例年2月15、16日あたりが飛散日なので、逆算した2月頭ごろから薬を服用するのがよいでしょう。近畿地方や九州地方になると、飛散日はもう少し早くなります。住んでいる地域の飛散日情報を確認し、事前に治療を開始しましょう。

知っておきたい2種類の治療法

花粉症には、大きく分けて対症療法と、根治療法という2つの治療法があります。症状が起こってからの治療を対症療法といい、それぞれの不快な症状を抑える内服薬や点鼻薬などを用いたり、鼻の粘膜にレーザーを照射してアレルギー反応を抑えたり、鼻の粘膜の一部を除去する手術療法が用いられたりします。

一方、根治療法は根本から花粉症を治す治療法で、花粉が飛散する前から行います。根治療法には2014年から保険適用になった舌下免疫療法などがあります。

根本的な治癒が見込める、舌下免疫療法

舌下免疫療法とは、花粉の抽出液を口の中に含み、体を少しずつ花粉に慣らしていく治療法です。

この治療法は、減感作療法とも呼ばれ、従来注射を使って行われていました。ところが、毎日の注射は患者にとっての負担が大きく、途中で治療を断念する人が多かったのです。

それが、舌の下に薬剤を数滴垂らすという画期的な方法に進化したことによって、誰もが継続しやすい根治療法となりました。

また保険適用になったことで、治療にかかる費用も1カ月あたり3,000〜4,000円の負担でできるようになりました。

舌下免疫療法の効果を検証した報告では、ほぼ改善が約30%、やや改善が約40%と多くの方の症状が改善することがわかっています。

しかし、完治は数%、中には効果がないという人もいます。舌下免疫療法は、耳鼻科やアレルギー科で行っていることが多いので、治療を始める際は、専門医に相談の上行いましょう。

症状にあった薬選びを

花粉が飛散し始めてしまい、症状がつらいという場合、現在医療機関でできる花粉症の治療は、内服薬や点鼻薬・点眼薬などの薬を服用する薬物治療が主流です。

現在はさまざまな種類の薬が登場しています。花粉症に対する薬は、飲むタイプは大きく分けてくしゃみと鼻水に効く抗ヒスタミン薬と、鼻づまりに効く抗ロイコトリエン薬の2つ、さらに鼻づまりなどに効く点鼻用のお薬があります。

お薬比較表

花粉症の薬は、昔と比べだいぶ改善されてはいますが、効果がしっかり出る薬は、やはり眠気が出やすいのが難点です。ですので、自分のライフスタイルをよく考えた上で薬を選ぶことが大切です。

仕事や日常生活にも支障をきたすほど症状に悩まされているなら、眠気は出ても強い薬を選ぶべきです。日中に眠気が出るのはどうしても困るという場合は、効果が多少弱くても眠気が出にくい薬を選ぶとよいでしょう。

また、鼻づまりに効く薬、目のかゆみに効く薬というふうに、薬にもそれぞれ特徴があります。医者に、どの時期にどの症状が一番つらいのかを具体的に伝えることも症状を緩和させるために重要なことです。

監修: 大河原 大次(おおかわら だいじ)先生

耳鼻咽喉科 日本橋大河原クリニック 院長