花粉症の原因

花粉症の意外と知らない原因や豆知識を
ご紹介します

花粉症になる人とならない人の違いとは

花粉症などのアレルギー性鼻炎は、遺伝も関係しています。例えば、両親ともに重い花粉症で悩んでいる場合、その子どもも花粉症に悩まされる確率が高くなるといわれています。

しかし、花粉症の発症は、住む地域など生活環境の影響を大きく受けますので、遺伝的要素が低い方でも気をつける必要があります。近年では大気汚染や添加物などの影響で、過敏性が増している人が増えています。ですから、花粉症は誰でも起こる可能性があると思っておいたほうがよいでしょう

花粉症の羅(り)患率

現在、日本人の25%が花粉症だといわれています。早い人だと10代で発症し、患者数は30〜50代がピークです。よく「コップの水が満タンになってこぼれたように」と花粉症を言い表すことがありますが、発症するまでの蓄積量には個人差があり、生活環境などによっても変わってきます。

大気汚染による影響

近年罹患率が増えてきているのは、大気汚染の影響といわれています。大気汚染により、鼻の中の粘膜が傷つけられ、花粉に過剰に反応してしまうため、症状が出てしまうのです。

また、花粉症は「都会の病気」ともいわれています。都会はコンクリートやアスファルトが多く、飛んできた花粉が地上に舞ってしまうので、人への影響も強く出てしまいます。

スギが多く植えられている郊外に住む人たちの羅患率が低いのは、飛んできた花粉が土に落ちてそのまま雨で流されてしまうためと考えられています。

種類が多い花粉、あなたは何の花粉症?

花粉症の原因となる代表的な植物として、スギ、ヒノキ、ブタクサ、ヨモギなどが挙げられます。

1年を通してあらゆる植物の花粉が飛散していますが、その症状はどれも同じです。どの植物でアレルギー症状が出ているかは、季節によって大体の目安をつけることができます。

2月中旬〜4月初旬ならスギ、3月中旬〜4月ごろならヒノキ、5、6月はイネ科の植物の花粉が飛ぶ時期です。心配な方は一度アレルギー検査をして、自分の体質をチェックしてみるのもよいでしょう。

スギ花粉、海外にはないって本当?

日本人が悩まされている花粉症、実は日本特有のものだということをご存じですか? カナダや中国など海外にもスギは多く存在していますが、アレルギーを引き起こす花粉を飛散させる品種は、日本固有のものです。

これは戦後の植林計画の際に成長の早いスギが多く植えられ、この品種が花粉症を起こす原因になっているためといわれています。また、他の植物よりスギによる花粉症が多い理由として、冬から春にかけての日本の天候や環境が大きく影響しています。

2〜3月は1年の中でも空気が乾燥していてほこりっぽいため、刺激を受けやすく、症状も強くなりやすいのです。

監修: 大河原 大次(おおかわら だいじ)先生

耳鼻咽喉科 日本橋大河原クリニック 院長